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銀河英雄伝説

1980年代に刊行され大ヒット。その後も、アニメ化、漫画化、ゲーム化など、今なお根強い人気をもつSF小説が原作。人類生存圏が、広大な宇宙の無数の星々に広がっている時代。その領域を「銀河帝国」と「自由惑星同盟」の2国が覇を競って奪い合う長い戦争の時代。そんな慢性的交戦が150年以上続いたころ、帝国に「ラインハルト・フォン・ミューゼル」、同盟に「ヤン・ウェンリー」という傑出した戦略家が登場することで、歴史は一気に停滞から加速の時代を迎えていく。そんな世界史的ダイナミズムの中で、ラインハルトとヤン、それを取り巻く個性豊かな人々の群像劇が描かれた作品。

こんな小説を現在、かつて週刊少年ジャンプに連載された「封神演義」でヒットを博した漫画家、藤崎竜がコミカライズ。ヤングジャンプ紙上で連載中。考えてみれば、「封神演義」も元々は中国の国盗り合戦を描き、そこに多くのキャラクターが出てくるタイプの「サーガ」なわけで、系統としては似ている原作を、また漫画として表現していることになる。

さて、この「藤崎版」の前には、連載や特別読み切りを多くの雑誌で展開してきた「道原かつみ版」のコミカライズがあった。道原版は30年の長きに渡って描かれ、原作小説に忠実なストーリー、演出で展開されながらも、時に女性作家ならではの人間描写(とくに女性キャラの心理描写)の鋭さなどから「原作を超えている」というファンも板くらいの良作である。しかし、惜しむらくは、1989年には完結している原作小説の全てを、その漫画に落とし込むことはできなかったことだ。小説では新刊書10巻。その分量は、一見すれば、長い時間をかけさえすれば全てコミカライズできようと思うものだが、ストーリーに忠実なだけでも膨大な情報量がある作品なのに、原作小説で踏み込んでいない人物像やその背景まで「自分もファンも望むから」という姿勢で、真摯に書き続けた結果としてのことと思うと、責めることもできず、なんとも歯がゆい。

そこに「藤崎版」である。硬派なスペースオペラである原作を、硬派に書いた道原版と違い、「面白うてやがて悲し」的なネーム進行を好む藤崎によって、かなりギャグタッチでコミカルなシーンが多い印象。(これで躓く旧作ファンや原作ファンも多いのだろうが)しかしそれだけに、重いシーン、恐ろしい(銀河英雄伝説では、得てして恐るべきは「人の本姓」といった描写が多い)人物などの登場時のコントラストが強く、原作ヒット時を隔世で知らぬファンに、キャラとストーリーの印象づけを容易にしている。また、連載が週刊誌ということもあって、思ったより速いペースで、原作ストーリーの消化も成されているように見える。そのピッチが余裕を持たせているのか、原作、あるいはアニメ(石黒版。こちらは全話完結している)でも触れなかった、ちょっとした脇役のオリジナルストーリーや人物描写にも触れることが多く。「原作絶対」と凝り固まっている者以外は、「新たな銀英伝」としての読み応えもある。正直、新作のアニメには「投げっぱなし」にされた印象のある(私のような)ファンには、「現世」と「銀英伝への思い」をつないでいてくれる良作であると、外的な要因も含めて評価できる。ただ、やはり心配されるのは「道原版のように最後までたどり着かないのでは」という点。そうなってくると、先述のギャグ演出や脇役への深入りが、なんとも余計な者にも見えてきて怖い。

HUNTER×HUNTER

「HUNTER×HUNTER」は週刊少年ジャンプ連載の作品で、作者は「幽遊白書」や「レベルE」を描いた方でそれらの漫画も好きでそれを読んでいた流れで「HUNTER×HUNTER」も読み始めました。この漫画は基本的には少年漫画、あるいはジャンプ漫画のセオリーである勝利・友情・努力のフォーマットに従っているのですが、その範疇にとどまらない魅力があります。それは何と言っても様々なキャラクターを使って描かれる視点の豊富さです。様々な立場、陣営のキャラクターが見ている場面、そして戦略を寝るところが描かれており魅力的な群像劇になっています。それぞれの行動がぶつかり合い、収束していく様子はもう芸術的でこの漫画を名作にしています。

休載が多いと話題の漫画ですが、世の中に休載している漫画はたくさんあり、この漫画が休載の代名詞のように言われているのはそれほどみな先が待ち遠しいと思っている証拠でしょう。現在行われている王位継承戦、そしてその先の暗黒大陸編の結末がどうなるのか予想はつかず、これからも楽しみに再開を待っています。>>>>>ガリガリ娘を拾ったらムチムチ美女になりまして

ビッグタイトルになった、今あえてGIANT KILLINGが面白いと言う

2007年の連載開始から今年で12年、既刊50巻になるビッグタイトルとなったGIANT KILLING(ジャイキリ)。サッカー漫画として選手から監督を中心とした「大人の群像劇」を描き出した鮮烈な作品として印象深く、この間、現実でも日本代表が二度のW杯に臨み、サッカー人気と共に大きな存在感を作るに至った。しかし、長く続けば安定こそするが、その安定こそが退屈となりかねないのもエンターテインメントとして悩ましい問題となる。現実のサッカーも根強いファン層を獲得はしたものの、往時の熱気は忘れられて久しい感がある。

ジャイキリが「今」面白いと思える所はそこ…長く続いたからこそある閉塞感から逃げていない事にあると感じる。若手の躍進という誰もが、それこそサッカーへの情熱を忘れていた人や関心を持っていなかった人に対してさえ訴求するパワフルな話題に留まらず、選手生命に影を落とす怪我、スランプ、年齢、経験から来る重圧、そして引退といったどうしようもなく重く圧し掛かる現実すらも飲み込み、それでもそれぞれの道を懸命に模索する人間を「サッカーを通して見える世界」として描き切ろうとしている力強さにこそ魅力を感じずにはいられない。これは長く続いたタイトルであるからこそ描ける世界だと言えるものだろうし、こうした世界を描く事が出来る広さと強さを持ったタイトルへと成長した事へ称賛を禁じ得ない。ジャイキリという作品に一つの終点が見えつつある事を感じさせる展開ではあるが、ぜひとも走り切った先の世界を見せて欲しい作品である。

スキップ・ビートは恋愛がじれったい

花とゆめでもう10年以上連載が続いている芸能界を舞台とした少女漫画ですが、主人公が好感が持てるタイプなところが好きです。幼少期に親の愛をそこまで知らずに育ち、初恋は打ち砕かれ、女友達も芸能界に入るまでいないという壮絶な体験をしながらも、恋愛を信じない面以外は腐ることなく真っすぐに育ったところはすごいです。芸能人としては容姿は平凡だけど、メイクによって美女に化ける見た目と演技のギャップがカッコいいです。モー子さんとの掛け合いも好きです。

恋に臆病な主人公が無意識に蓮に恋している描写はあれど、百戦錬磨の先輩の蓮は主人公に恋をしているのは確実だけど、主人公を捨てた幼馴染は主人公を好きなんじゃないのという描写はあれど、レイノや坊関連の事務所の先輩は主人公に好意的な感じはあれど、主人公の恋は逆ハーレム状態にありながら、恋愛が進まず、蓮とショーの三角関係にハラハラさせられるという、ヤキモキするじれったい恋愛の結末を見たいようで、まだ終わってほしくないので見たくない気持ちになる漫画です。

天堂家物語

この物語は、捨て子だった少女の育ての親のおじいさんが亡くなってしまった事から話しが始まります。少女はお爺さんが亡くなってしまい生きる意味が分からないので自殺を試みますが失敗に終わります。それならば人を助けて死んで胸を張っておじいさんの元にいこうと考えます。ある日川で女の人が倒れているのを発見して助けます。その女性は天堂家に嫁ぎにいく最中で恐ろしい噂がある天堂家にお嫁に行き怖い思いをするぐらいなら死にたいというのです。少女はその女性「鳳城蘭」の身代わりとなり天堂家にお嫁に行くことななりました。蘭の結婚相手の男性「天堂雅人」はすぐに蘭が偽物だと気づき一度は逃がしますが、ひょんな事から戻ってきた蘭の身体能力のたかさや人を助けて死にたいという蘭を気に入り自分を助けて死ぬように命令します。最初は家に戻りたがっていた蘭でしたが家を雅人に燃やされてしまい行く場所が無くなり天堂家に住むことになります。表向きは天堂家の使用人として。裏では顔を隠して「鳳城蘭」として生きて行く事になります。

この話に出てくるキャラは一癖も二癖もあるのですが、ある意味そこが魅力的です。多くの伏せんがまだ解決されておらずまだ続くと思われます。蘭と雅人の恋愛模様も気になるところで、お互い惹かれ合っているのに自分の気持ちに素直になれない感じがもどかしいですね。恋愛が分からない蘭とは違い、雅人の場合は好きな人は作らないと決めているようで、まだ謎な部分が多いこのお話。個人的には話の中盤に出てくる「カラス」という男性も好きです。卑怯だし冷酷なんですが良いキャラしてます。